予習と復習の方法はシンプルでOK!結果にこだわる家庭学習術はこれだ!
「予習も復習も大事」と分かっていても、毎日どこまでやればよいのか迷いますよね。張り切って計画を立てたのに、数日で続かなくなった経験があるご家庭も多いと思います。
家庭学習で大切なのは、長時間机に向かうことではありません。予習で授業の見通しをつくり、復習で思い出す回数を増やすことです。やることを絞れば、忙しい日でも続けやすくなります。
この記事では、現役オンライン家庭教師のハル先生が、予習を15分、復習を「当日+週末」の2段階で進める方法を紹介します。お子さんの学年や理解度に合わせて、できるところから取り入れてみてください。
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予習と復習が成績につながりやすい理由

予習と復習の役割は、「一度で完璧に覚えること」ではありません。同じ内容に短い間隔で何度も触れ、思い出す機会をつくることです。
予習をしておくと、学校の授業で初めて聞く言葉が減ります。授業後に短く復習すれば、「分かったつもり」を見つけ直せます。この流れをつくると、テスト前に最初から学び直す量を減らしやすくなります。
予習は授業を受け取りやすくする準備
予習の目的は、授業より先に問題を完璧に解けるようになることではありません。次に習うページを見て、「何を学ぶのか」「どこが分からなさそうか」を知ることです。
たとえば数学なら、見出し・例題・太字の言葉を見るだけでも十分です。英語なら、本文を声に出して読み、知らない単語に印を付けるだけで構いません。授業中に先生の説明を聞くポイントが見えやすくなります。
復習は「思い出す回数」を増やす時間
復習では、ノートを眺めるだけで終わらせず、問題を解いたり口頭で説明したりして、できるだけ自力で思い出す時間をつくりましょう。
忘却曲線は「すぐにやり直す」大切さを考えるヒント
記憶と復習の関係を考える際によく紹介されるのが、心理学者ヘルマン・エビングハウスによる忘却実験(忘却曲線)です。これは無意味な音節の記憶保持を調べた実験に基づく「再学習時に初回学習より節約された時間・反復回数の割合(節約率)」の研究であり、学校の学習内容をそのまま数値化するものではありません(※参考:Hermann Ebbinghaus, 『Über das Gedächtnis』1885年(米国議会図書館))。
ただし、時間が空きすぎる前に内容へ再び触れると、学び直しの負担を抑えやすいという考え方や、認知心理学における「想起練習(自力で思い出す訓練)」の有効性(※参考:Roediger & Karpicke 2006)は、家庭学習にも大いに役立ちます。大切なのは「何日も放置してからまとめてやる」より、「短く早く思い出す」ことです。
予習・授業・復習は、それぞれ別の勉強ではありません。
- 予習:授業で学ぶ内容を見通す
- 学校の授業:説明を聞いて理解を深める
- 復習:自力で思い出せるか確かめる
この3つをつなげると、テスト前の負担を小さくしやすくなります。
結果につながる予習方法|まずは15分で見通しをつくる

予習は、難しい問題を先取りして解く時間ではありません。学校の授業を受けやすくするための「下見」です。最初は1教科15分以内を目安にすると、生活の中に組み込みやすくなります。
予習に使う教材は「教科書+解説付き」が基本
まず開くのは学校の教科書です。授業で扱う順番や用語が分かるため、家庭学習の軸になります。
自力で読むのが難しい場合は、学校の進度に合う、解説が丁寧な市販教材を補助として使いましょう。選ぶ基準は、問題数の多さよりも「説明を読んで一人で次の一歩に進めるか」です。文字が大きい、例題が少しずつ載っている、答えの解説が読める教材が向いています。
- 予習での使い方:見出し・太字・例題を読む
- 目的:授業のテーマを知る
- 予習での使い方:分からない言葉や問題に「?」を付ける
- 目的:授業で聞くことを決める
- 予習での使い方:例題を1問だけ試す
- 目的:理解の入り口をつくる
15分予習の進め方
教科書や補助教材を開いたら、次の3つだけ行います。
- 見出しと太字の言葉を確認する
- 例題を1問だけ見て、できそうなら解いてみる
- 分からない言葉や問題に「?」を付ける
答えまでたどり着けなくても問題ありません。「これは授業で聞こう」と決められたら、予習の目的は達成です。
最初から毎日・全教科を目指さない
家庭学習が続かない原因の一つは、計画を重くしすぎることです。最初の1〜2週間は、得意な教科か、次の日に授業がある教科だけに絞りましょう。
たとえば「月・水・金は数学を15分」「火・木は英語を15分」のように、曜日まで決めると迷いが減ります。できない日があっても、翌日に2日分を取り返そうとしないことが大切です。

以前、予習を始めてもすぐ止まってしまう中学生と、予習の目標を「問題を解く」から「分からない所に印を付ける」へ変えたことがあります。取り組む時間を15分に区切ったところ、授業中に質問する場面が少しずつ増え、学校ワークにも手を付けやすくなりました。
※個人の指導体験の一例であり学習効果を保証するものではありません。プライバシー配慮のため一部情報を変更しています。
予習で「全部分かろう」とすると、授業前に疲れてしまいます。
分からない問題を残すのは失敗ではなく、授業で理解するための準備です。難しいと感じる単元は、見出しと例題を見るだけで終えても大丈夫です。
結果につながる復習方法|当日+週末の2段階で定着させる

復習の基本は、学校で習った範囲をできるだけ近いうちにもう一度使うことです。おすすめは、短い「当日復習」と、一週間分を確認する「週末復習」に分ける方法です。
復習の中心は学校のノートとワーク
授業内容を復習するなら、まずは学校のノート、教科書、学校で配られたワークを使いましょう。学校の授業と対応しているため、何を復習するかで迷いにくく、提出物や定期テスト対策にもつながります。
ただし、授業内容がほとんど分からない状態で、問題だけのワークに一人で取り組むのは負担になることがあります。その場合は、教科書の該当ページを読み直す、先生や保護者に質問する、解説付き教材で基本を確認する、といった「理解するための手順」を先に入れましょう。
当日復習は10〜15分で終える
当日復習では、授業で扱ったページを開き、次の順番で確認します。
- ノートを見て、授業の要点を30秒で説明してみる
- 学校ワークを1〜2ページ、または授業で間違えた問題だけ解く
- 間違えた問題に印を付け、答えを見て理由を確認する
ここで大切なのは、きれいなまとめノートを作ることではなく、「自力でできなかった所」を残すことです。
週末復習は間違えた問題に絞る
週末は、その週に付けた印を見返します。最初から全ページをやり直す必要はありません。間違えた問題、答えを見ても説明できなかった問題、解くのに時間がかかった問題を優先しましょう。
- やること:ノート確認+学校ワークを少し進める
- やること:間違えた問題を解き直し、苦手に印を付ける
- やること:印の問題を優先して繰り返す
「何周するか」より「できなかった問題が減ったか」を見る
学校ワークを何周も解くこと自体は目的ではありません。同じ問題を解き直し、「なぜ間違えたのか」を説明できる状態に近づけることが目的です。
1周目はできない問題を見つける回、2周目は解き方を確認する回、3周目以降は自力でできるか試す回、と役割を分けると取り組みやすくなります。
復習で避けたいのは、答えを写して「終わったこと」にする進め方です。
答えを見た場合は、すぐに丸を付けず、答えを閉じて同じ問題をもう一度解きましょう。自分の力で再現できたかを確認できます。
まとめ|家庭学習は「小さく、くり返す」ことから

予習と復習は、特別な教材や長時間の勉強がなければできないものではありません。短い時間で、学習内容に何度も触れる仕組みをつくることが基本です。
今日から始める3ステップ
- 次の授業の教科書を15分見る
- 授業当日に、ノートと学校ワークを10〜15分確認する
- 週末に、その週で間違えた問題だけ解き直す
続く仕組みを優先しましょう
最初から理想どおりにできなくても大丈夫です。「毎日1時間」より、「短くても来週も続けられること」を優先してください。
- 予習は、分からない所を見つけて授業を受けやすくする15分
- 復習は、当日と週末に分けると負担を小さくしやすい
- 学校ワークは、間違えた問題に印を付けて繰り返す
- 完璧な計画より、続けられる小さな習慣を優先する
家庭学習は、できなかった日を責めるためのものではありません。今日できる小さな一歩を積み重ねて、お子さんに合う学び方を整えていきましょう。

