高校受験ってどんな感じなの?早め早めの対策で受験を有利に進めよう
高校受験は、多くの中学生にとって初めて本格的に進路を考える機会です。「何から始めればいいの?」「内申点ってどれくらい大事?」「公立と私立はどう選ぶ?」と、わからないことが重なると不安になりますよね。
でも、高校受験は“直前にがんばれる人だけが有利なもの”ではありません。仕組みを早めに知り、学校生活と学習を少しずつ整えていけば、志望校を考える時間にも心にも余裕が生まれます。
この記事では、現役オンライン家庭教師のハル先生が、高校受験の仕組み・中学生活で意識したいこと・受験学年の流れ・よくある疑問を、できるだけわかりやすく解説します。
- 高校受験で最初に押さえたい3つのポイント
- 中学3年生の1年間をどう使うとよいか
- 塾・内申点・公立私立など、よくある疑問への考え方
高校受験で知っておくべき3つの真実

高校受験を落ち着いて進めるには、細かな勉強法より前に「受験はどんな仕組みなのか」を大まかにつかむことが大切です。特に、次の3つを知っておくと、今やるべきことを判断しやすくなります。
真実1:入試の仕組みは、都道府県と学校によって違います
高校受験には、公立高校・私立高校・高等専門学校(高専)などの選択肢があります。ただし、試験科目、選抜方法、出願日程、複数校を受けられるかどうかは、地域や学校によって大きく異なります。
たとえば公立高校は、学力検査と調査書を組み合わせて選抜する方式が一般的です。一方で私立高校は、学校ごとに試験科目やコース、推薦・併願の条件が違います。高専は、専門分野を早くから学びたい人にとって魅力的な選択肢ですが、学校によって配点や選抜方法が異なります。
公立高校
- 主な特徴:地域の制度に沿って選抜される。学力検査と調査書を用いることが多い。
- 確認したいこと:選抜方法、内申点の扱い、学区、出願日程
私立高校
- 主な特徴:学校・コースごとの特色が大きい。併願制度がある地域もある。
- 確認したいこと:試験科目、学費、特待制度、併願条件、進学実績
高等専門学校
- 主な特徴:工学・情報などの専門分野を原則5年間で学ぶ。商船学科の修業年限は5年6か月。
- 確認したいこと:学科内容、配点、卒業後の進路、通学方法
学校名や偏差値だけで決めず、「どんな授業を受けるのか」「通い続けられる距離か」「卒業後の進路は自分に合いそうか」まで見ていくことが、納得できる学校選びにつながります。
※入試制度や内申点の計算方法は都道府県や学校により異なります。必ず各教育委員会の最新募集要項をご確認ください。
真実2:内申点は、通知表だけでなく日々の学校生活の積み重ねです
高校受験では、当日のテストだけではなく、中学校から高校へ提出される調査書(いわゆる内申)も評価材料になります。
内申点は、通知表に示される9教科の評定を、都道府県ごとの方式で換算するのが基本です。評定は定期テストだけで決まるものではなく、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点を総合して決まります。提出物や授業中の取り組みは、学習状況を判断する材料の一部になることがあります。
「受験勉強を始めるのは中3から」と考えるご家庭もありますが、中1・中2の段階から授業と定期テストを大切にすることは、受験の土台づくりそのものです。
副教科も後回しにしないことが大切です
国語・数学・英語・理科・社会の5教科に意識が向きやすい一方で、音楽、美術、保健体育、技術・家庭といった副教科も通知表に含まれます。
副教科は、テスト対策に加えて、授業中の実技、作品、提出物への取り組みが評価に関わることがあります。「苦手だから仕方ない」で終わらせず、提出期限を守る、授業で説明を聞く、わからない点は早めに質問する、といった基本を丁寧に積み重ねましょう。

※これは個人が特定されないよう内容を一部調整した指導経験です。学習効果や合格を保証するものではありません。
真実3:早めの準備は、偏差値だけでなく「選べる進路」を増やします
早く始める理由は、長時間勉強するためだけではありません。学校見学、説明会、募集要項の確認、家計を含めた進学条件の整理などには、想像以上に時間がかかります。
また、勉強でも同じです。中1・中2の内容に苦手がある場合、急いで詰め込むよりも、早めに見つけて少しずつ復習した方が定着します。中3の夏以降は、新しい単元、定期テスト、模試、志望校選びが重なりやすいためです。
- 直近の通知表と定期テストを見て、得意・苦手を親子で整理する
- 気になる高校を2〜3校調べ、学校説明会や公開行事の日程を確認する
- 毎日15〜30分でも続けられる復習の時間を決める
中学3年生の1年間の流れ
受験学年の流れを知っておくと、「今の時期に全部できていなければ」と焦らずにすみます。学校行事や地域の制度により前後しますが、一般的には次のようなイメージです。
4〜6月
- 学習面:中1・中2内容の苦手を確認し、定期テスト対策を始める
- 進路面:志望校の条件を調べ始める。説明会の日程を確認する
7〜8月
- 学習面:基礎の復習を進め、毎日の学習習慣をつくる
- 進路面:学校見学や説明会に参加し、通学や校風を確かめる
9〜11月
- 学習面:定期テストと問題演習を両立し、弱点を具体的に補強する
- 進路面:模試・三者面談などを参考に、受験校を現実的に検討する
12月〜入試直前
- 学習面:過去問や類題で時間配分を確認し、解き直しを徹底する
- 進路面:出願書類・試験日・持ち物を確認し、体調管理を優先する
夏までに「勉強のやり方」を決めておくと安心です
夏休みは復習時間を取りやすい時期ですが、計画だけ立てて終わってしまうことも少なくありません。大切なのは、立派な計画よりも続く仕組みです。
たとえば、「夕食前に英単語を15分」「部活がない日は学校ワークを見開き2ページ」「日曜日に1週間分の間違い直し」といった小さなルールから始めると、習慣にしやすくなります。
塾や家庭教師を利用するか迷う場合も、まずは「自分で計画を立てて続けられるか」「質問できる環境が必要か」を基準に考えるとよいでしょう。
高校受験のよくある疑問Q&A

ここでは、オンライン指導でよく受ける質問をもとに、高校受験の考え方を整理します。すべての家庭に同じ正解があるわけではないので、今の状況に合う部分から取り入れてください。
Q. 塾には行った方がいいですか?
A. 必ずしも全員に必要というわけではありません。
学校の授業を理解できていて、自分で計画を立て、問題集の解き直しまで進められるなら、塾に通わずに受験対策を進めることもできます。一方で、勉強を始めるきっかけがつかみにくい、質問をため込みやすい、学校の成績と模試の結果に差があるといった場合は、塾や家庭教師が支えになることがあります。
大切なのは「有名かどうか」よりも、その子に合う学習環境かどうかです。体験授業や面談では、次の点を確認してみてください。
- 質問したときに、本人が理解できる言葉で説明してくれるか
- 宿題の量と難易度が、今の学力や生活に合っているか
- 定期テストと受験対策の両方を相談できるか
- 保護者への説明が具体的で、無理な約束をしていないか
Q. 中1・中2のうちに、何をすればいいですか?
A. 学校の授業と定期テストを丁寧に消化することが最優先です。
受験用の難しい問題集を急いで始めるより、授業で習った内容を理解し、学校ワークを使って復習する方が土台になります。特に英語と数学は、前の単元の理解が次の単元につながりやすいため、「わからないまま進めない」ことを意識しましょう。
中1・中2のうちは、次の習慣ができていれば十分に力になります。
- 授業でわからなかったことを、その週のうちに確認する
- 定期テストの間違いを解き直し、原因を一言でメモする
- 提出物を期限の前日までに終える
- 定期的に学校説明会へ行き、「行ってみたい学校」を見つける
Q. 部活動と勉強は両立できますか?
A. できます。ただし、毎日長時間やろうとしすぎないことがコツです。
部活で帰宅が遅い日に「3時間勉強しよう」と決めると、疲れた日に続かなくなります。まずは、部活がある日とない日で学習量を分けましょう。
たとえば部活がある日は、英単語、計算、授業ノートの見直しなど、20〜30分で終えられる学習を中心にします。時間を取りやすい休日に、問題演習やまとめ直しを行えば、無理なく学習時間を確保できます。
「何をやるか」を先に決めると、机に向かいやすくなります
「今日は勉強する」とだけ決めても、教材を選ぶところで止まりやすいものです。「数学の学校ワークP.32〜33」「英単語20語」「理科の間違い直し3問」のように、始める前に内容を小さく決めておきましょう。
Q. 公立高校と私立高校は、どちらがいいですか?
A. 学費だけでなく、学びたいこと・通学・校風・進路支援を合わせて比較しましょう。
公立・私立のどちらが合うかは、地域の学校事情や家庭の希望によって変わります。私立高校には、コースの多さ、手厚い進路支援、施設・行事の特色などの魅力がある学校もあります。公立高校にも、地域に根ざした教育、幅広い生徒との出会い、特色ある学科など、多くの選択肢があります。
授業料支援制度や奨学金の条件も変わることがあるため、費用はイメージだけで判断せず、学校の案内と自治体・国の最新情報で確認しましょう。
通学時間、校則、部活動、コース変更の有無、卒業後の進路、学校の雰囲気などは、入学後の3年間の過ごしやすさに関わります。可能であれば、本人と一緒に説明会や文化祭へ足を運びましょう。
Q. 中3になったのに、まだ何もできていません
A. まずは「現在地」を確認し、優先順位をしぼりましょう。
焦って複数の問題集を買ったり、学習時間だけを急に増やしたりすると、続かない原因になります。最初に、直近の定期テスト・通知表・模試の結果を見て、苦手を整理します。そのうえで、最も優先度が高い教科・単元から復習を始めましょう。
おすすめは、「できなかった問題だけ」を集めるノートやファイルをつくることです。間違えた問題を何度も解き直せる状態にすると、勉強量がそのまま得点力につながりやすくなります。

※これは個人が特定されないよう内容を一部調整した指導経験です。学習効果や合格を保証するものではありません。
まとめ:高校受験は、早めの一歩で自分らしい進路を選びやすくなります

高校受験は、制度も学校も地域ごとに違うため、最初は複雑に感じるかもしれません。それでも、仕組みを知り、学校生活を整え、少しずつ志望校を比べていけば、やるべきことは自然と見えてきます。
- 通知表と定期テストを見直して、今の得意・苦手を把握する
- 住んでいる地域の教育委員会と気になる高校の募集要項を確認する
- 学校説明会・公開行事の日程をカレンダーに入れる
- 毎日続けられる短い復習時間を決める
早めに動くことは、子どもを急かすことではありません。本人が納得できる進路を考える時間を増やし、受験直前に慌てないための準備です。
勉強を、もっと自分らしく。今の学年と状況に合った小さな一歩から、進路づくりを始めていきましょう。

