多くの子どもにとって「人生で最初の山場」となるのが高校受験ですが、保護者目線でも、子ども目線でも、「どんな感じなのか」と漠然とした疑問を抱くものですよね。
事前に高校受験の全容を理解しているのか、それとも完全無知の状態で臨むのかでは、意識の面でも、行動の面でも大きな違いが生まれます。
そこでこの記事では、現役のオンライン家庭教師が「高校受験がどんな感じなのか」という点について解説していきます。
現役のオンライン家庭教師として毎日、世界中の子どもたちに勉強を教えています。現役講師だからこそ伝えられる、正確な情報をわかりやすくお伝えします!
高校受験ってどんな感じ?事前に知っておくべきこと3選
まずは高校受験で最も知っておくべき、以下の3点について解説していきます。
- 学校の種類
- 入試の種類
- 中学校3年生の1年間のスケジュール
既に知っている部分については読み飛ばしてOKなので、知りたい部分だけ目を通してください。
学校の種類は3種類!公立と私立で大きな違いが
まずは学校の種類からですが、一部例外を除いて、以下の3つの選択肢が存在します。
- 公立高校
- 私立高校
- 高専(高等専門学校)
それぞれの選択肢について、入試科目や特徴を以下にまとめてみました。
公立:5教科受験が基本。1校しか受験できない
入試科目 |
・国語、数学、英語、理科、社会 ・学校によっては傾斜配点の場合も |
---|---|
受験可能数 | ・1回の試験につき1校 |
特徴 |
・都道府県立、市立、国立に分けられる ・中学生全体の平均点が60点程度の難易度 ・入試の王道とも呼べる「鉄板」の問題が多い |
まずは公立学校からですが、「5教科受験が基本で、1校しか受験できず、鉄板の問題が多い」のが入試の特徴です。
最も基本的な高校受験、高校入試は、「県立、府立、道立」の高校の受験ですが、一部「市立」「国立」の公立入試も存在します。
入試科目は基本的には5教科受験で、一部特色のある高校では、「数学の点数1.5倍」など、科目に「傾斜配点」が付けられているケースもあるので、事前にチェックしておくことが大切です。
また、「入試の回数」が都道府県ごとに大きく異なり、「1回のみ」「前期と後期の2回」の2つにわけられます(前期、後期は名称が異なることがあります)。
以前は「2回受験」を実施する都道府県が多かったですが、最近は「1回のみ」へと移行する都道府県が多く出てきています(特に関東圏)。
入試問題は実質的な「50点スタート」
そして、多くの方が知りたいのが「入試の難易度」だと思いますが、都道府県(というより地域)ごとに特色があるものの、「入試の鉄板問題」を出題する傾向にあるので、対策はそれほど難しくありません。
ここでは例として、「東京都の数学の入試問題」を取り上げます。
都立入試の数学大問1番 | |
---|---|
問1 |
・正負の数の計算 ・小学生レベルの四則演算 ・配点:5点 |
問2 |
・文字式の分数の計算 ・中学数学の基礎 ・配点:5点 |
問3 |
・平方根の計算 ・中3数学の基礎 ・配点:5点 |
問4 |
・一次方程式 ・中1数学の基礎 ・配点:5点 |
問5 |
・連立方程式 ・中2数学の基礎 ・配点:5点 |
問6 |
・二次方程式 ・中3数学の基礎 ・配点:5点 |
問7 |
・二次関数 ・中3数学の基本 ・配点:5点 |
問8 |
・確率 ・中2数学の基本 ・配点:5点 |
問9 |
・作図 ・やや難易度高め ・配点:6点 |
配点合計 |
・合計46点 ・中学数学の基本だけで4割が構成されている |
こちらは2021年度の都立高校の数学の実際の入試問題の「大問1番」、及び各設問の簡単な解説ですが、いずれも「中学数学の基礎基本」と言って良い難易度をしています。
特に、「問6」までの設問は簡単な計算問題となっており、少しでも入試対策をしてきた子なら絶対に正解できる難易度です。
そして、問7〜問9までも難易度としては易しい部類の問題なので、実質的に「大問1の合計46点分は対策をした子なら必ず正解できる」ような難易度となっています。
このような数学の問題構成、つまり「勉強を真面目にしてきた人なら50点程度は確約されている」ような問題構成は、47全ての都道府県において「例外なく踏襲されている」構成であり、なおかつ数学だけでなく他の科目でも同じような構成となっています。
したがって、入試問題だからと言って身構える必要はありません。100点のうち、半分程度は「少し勉強をすれば取れる難易度」となっているので、難しく考えすぎないようにしましょう。
私立:3教科受験が基本。複数校受験可能
入試科目 |
・国語、数学、英語の3教科 ・トップ校は5教科の場合も |
---|---|
受験可能数 |
・日程がかぶらなければ何校でも受験可能 ・受験料がかかるのがネック |
特徴 |
・学校ごとに特色がある。宗教系の場合も ・難易度は学校や受験コースごとに変わる ・公立入試とは大きく異なる。クセが強い ・模試の結果で合否が決まることも |
続いて私立受験ですが、基本的には3教科受験です。子どもにかかる負担は5教科に比べれば抑えられるものの、「狭く深く」が求められるので、クセの強い問題が多いです。
また、公立入試とは異なり、受験当日の日程さけかぶらなければ何校でも受験が可能。
そして、問題の難易度は受験する学校で異なるのはもちろんのこと、同じ学校内でも普通、特進、理数など、コースによって違う可能性もあります。
「学校による」部分が非常に大きいので、事前の下調べが極めて重要です。
一方で、地域によっては「模試の結果」が私立入試の合否に直結する場合も。関東圏で言うと、埼玉県では「北辰テスト」という模試の成績次第で、私立高校からの「合格確約」がもらえるなどの特色があります。
また、筆者が一都三県の学習塾で働いていた時も、滑り止めを受けていなかった子が公立学校に落ちてしまい、当時の塾長が模試の結果を私立高校に伝え、合格の確約をもらっていたこともありました。
高専:学校によって大きく異なる。傾斜配点にも注目
入試科目 |
・学校による ・傾斜配点が露骨 |
---|---|
受験可能数 |
・日程がかぶらなければ何校でも受験可能 ・数が少ないので何校も受験できない |
特徴 |
・専門性に特化。5年制で大学編入が基本路線 ・難易度は学校や受験コースごとに変わる ・公立入試とは大きく異なる。クセが強い |
最後に高等専門学校、略して高専ですが、こちらは国立なので、厳密に言うと「公立」に入ります。
しかし、高等専門学校という名前の通り、そもそも高校ですらないという大きな違いがあるので、別枠として扱っています。
最大の特徴は、とにかく「専門性が高い」こと。「専門学校」という言葉が入っているように、高校年代から特定分野に特化した人材を育成するために専門性を高めています。
したがって、入試問題は「数学と理科は2倍の配点」といった、露骨な傾斜配点が普通に実施されます。ここにも「専門性の高さ」が見て取れますね。
また、5年制であり、卒業後は優秀な人材として即就職するか、大学3年生から編入するパターンに分けられます。
入試問題は、公立ということもありそこまでクセの強い問題は出ませんが、一般的な公立入試より難易度は当然ながら高いです。
特別な対策が必要になります。
入試の種類は2種類!推薦入試と一般入試の違いに注目
続いて入試の種類についてですが、基本的には一般入試と推薦入試の2種類が存在します。
こちらはなんとなく理解している方が多いと思いますが、改めて両者について知っていきましょう。
一般入試は点数勝負。内申点と当日の点数の合計点で勝負
まずは一般入試ですが、内申点(通知表の点数)と本番の点数の合計点で勝負をします。
「学校の勉強を頑張ったけど入試ではふるわなかった」というアンラッキーな子や、「学校の勉強はサボったけどその分入試を頑張った」というラストスパートに成功した子など、子どもたちの頑張りを平等に評価するためにこのような配点となっています。
また、内申点には5教科以外の保健体育、技術家庭科、音楽、美術といった「副教科」も入ってくるので、「座学だけできてれば良い」わけではないこともわかりますよね。
したがって、高校入試の中でも一般入試は「3年間が総合的に評価される」と考えて良いでしょう。決して入試の結果だけで決まるものではありません。
内申点の評価方法で結果は大きく異なる
また、一般入試を複雑にしているのが「内申点の評価方法が地域や学校によって大きく異なる」点です。
まず大きな枠として分けると、内申点の評価方法は「北海道とその他」で分かれます。
北海道公立 |
・内申点を志望校決定に用いる ・内申点が入試の結果に直結する |
---|---|
その他公立 |
・評価方法の大枠は都府県で決定 ・細かい評価基準は学校が決定 |
私立 | ・学校ごとに特色が見られる |
北海道は内申点を「ランク」として正式に制度化しており、中1と中2の内申点を2倍、中3の内申点を3倍として「中3の内申点を傾斜配点」させています。
そして、この計算結果により出てきた数値を「ランク」として扱い、志望できる学校がこの時点で実質的に絞られるシステムとなっています。
一方で、その他の公立学校は都府県が評価基準を大枠で決定し、その中で細かい評価順を各学校が決定していくイメージです。
いずれにせよ、内申点が持つ影響力は「想像以上に大きい」ので、中1からしっかりと通知表の点数を稼ぐことが重要です。
推薦入試は実績勝負。学業、スポーツ、芸術で優れた実績が必要
続いて推薦入試ですが、こちらはシンプルに実績勝負です。
- 内申点が極めて高い(一般推薦)
- 部活動で優秀な成績をおさめた(特別推薦)
- 部活動以外で実績を持っている(特別推薦)
このような実績をもとにして中学校から入学を推薦され、推薦されてきた子たちの中でふるいにかける入試方法になります。
また、一般入試よりも出席日数や遅刻日数など、評価基準がより細かくなるため、特に一般推薦の場合は「模範的な中学校生活」を送ることが何よりも重要。
中1の段階から高い意識を持って臨む必要がありますが、入試を受けなくて良いのは魅力であるのも事実なので、中学校入学段階から狙っておく戦略もありでしょう。
中3の1年間は過密。4月〜3月までの流れを知っておこう
高校受験の全容を掴むためには「中3の1年間のスケジュールや流れ」について知っておくことも大切です。
以下で、中3の4月〜3月までの1年間を春夏秋冬に分けて解説していきます。
春:ほとんどの中3はエンジンがかかりきっていない
中3生の特徴 |
・まだまだ受験が他人事 ・エンジンがかかる子は少ない |
---|---|
やるべきこと |
・中1〜中2の基礎固め ・中3の定期テスト対策 ・教育サービス選び |
まずは4月から6月までの「春」の季節を見ていきましょう。
この時期の中3生の大半は、まだまだ受験を他人事として考えており、エンジンがかかることは稀。
中には、部活の先輩が受験で苦労をしていたり、良い結果を収めている姿を見て「自分も頑張りたい」と刺激を受けるケースもありますが、本当に稀です。
そして、この時期にやるべきことは、中1〜中2の2年間の基礎を固めておくこと。
多くの受験生はこの基礎固めを夏休み〜秋にかけてやるので、これを夏休み前までの春の季節に終わらせておくことで、極めて大きなアドバンテージが得られます。
また、受験勉強と並行して、中3の定期テスト対策も行う必要があります。
受験の評価軸の1つ「内申点」は、多くの都道府県で「中3の内申点を重視する」傾向にあるからです。
5月、あるいは6月に1回目の定期テストがあるはずなので、幸先の良いスタートを切るためにも対策に力を入れておきましょう。
春の段階で教育サービスを決めておこう
また、春の時期で保護者側に求められるのが「教育サービス選び」です。
多くの家庭では夏休みから塾や家庭教師などの教育サービスを利用しますが、もし塾や家庭教師が合わなかったら、夏休みを棒に振ってしまう可能性があります。
夏休みが受験生に与える影響は極めて大きいので、夏休みを棒に振ることは致命的です。
したがって、春の段階から子どもに合いそうな教育サービスを選び終えておきましょう。
教育サービスの選択肢に入るのが塾と家庭教師ですが、どちらが良いかはケースバイケース。塾と家庭教師の勤務経験が共にある筆者が力説している、以下の記事も参考にしてみてください。
夏:部活引退、塾の夏期講習で少しずつ意識が変化
中3生の特徴 |
・目の色が変わる子もいるが… ・部活が長引く子は両立が大変 |
---|---|
やるべきこと |
・これまでの基礎固め ・学習習慣の定着 |
続いて夏ですが、受験生にとって極めて重要な意味を持つシーズンです。
夏休みの過ごし方で、この後の秋、冬、そして本番が大きく変わってくるので、教育業界で最もハードなのもこの夏休み。
これまでの筆者の経験で言うと、夏休みの過ごし方で「志望校に合格できるかどうか」が5割以上、決まってきます。
つまり、夏休みにサボってしまうと、秋から冬にどれだけスパートをかけても、半分以上は逆転合格が難しいということです。
そして、この時期にやるべきこととしては、基礎固めに加え「学習習慣の定着」が求められます。
この時期に学習習慣の定着さえできてしまえば、秋、冬と自然と勉強をするようになるので、合格可能性はグッと近づきますが、逆に、夏を何も考えず、好きなように過ごしてしまうと、秋、冬もダラダラと過ごすこととなり、望むような結果を得られない可能性が高まるでしょう。
秋:ピリピリし始める子もいれば、マイペースな子もいる
中3生の特徴 |
・ピリピリする子が出てくる ・まだまだ他人事の子がいる |
---|---|
やるべきこと |
・問題演習 ・10月〜12月の定期テスト対策 |
夏休みや夏休み明けの定期テストが終わり、ホッとしたのも束の間。
ここからは、「怒涛の定期テストラッシュ」が待っています。
受験勉強としてやるべきことは、応用力を身につける「問題演習」です。標準〜応用レベルの問題集を使って積極的に問題を解くことが大切。
そして、秋から年明け前までに「2回の定期テスト」がある学校が大半で、これが本当にしんどいです。
講師目線でも「え、もう次のテストあるの?」と思ってしまうほどで、参考までに2022年に筆者が担当した中3生のこの時期のスケジュールをまとめてみます。
秋の中3生のスケジュール | |
---|---|
Aくん |
2学期中間:10月14日 2学期期末:11月15日 |
Bくん |
2学期中間:10月20日 数学検定受験:10月30日 2学期期末:11月17日 |
どちらの子も公立の普通の中学校に通っていますが、Aくんの場合は2学期中間から期末まで1カ月しかなく、Bくんに至っては1カ月を切っています。
しかも、この間に数学検定が挟まっており、この時期は本当に大変だったことを今でも覚えています。講師目線でもしんどかったので、本人は相当頑張ったことでしょう。
そして、受験の内申点に反映されるのは「2学期まで」であることが多いので、この最後の2回の定期テストが持つ価値は極めて大きいです。
しっかり乗り切れるよう、夏休みから学習習慣をつけておくことが大切だということがわかると思います。
冬:この時点で合否の7割は決まっている
中3生の特徴 |
・大半の子は現実を直視し始める ・最後までマイペースを貫く子も |
---|---|
やるべきこと | ・過去問演習 |
最後に冬の季節ですが、「ここをどう頑張るかで結果が変わる」と言いたいところです。
しかし、現実はそう甘くなく、この時期の過ごし方に関わらず、およそ7割程度の子の合否はこの時点で既に決まっています。
この時期になると、私立受験まで1カ月半を切っていて、公立受験は2カ月程度しかありません。
そして、この時期にくるまで勉強をサボっていた子は「学習習慣の定着」から始める必要があり、その後にようやく基礎の定着が始まります。
しかし、努力を重ねてきた子は、早くて10月、遅くとも年明け前から過去問演習に入っているため、どう頑張ってもひっくり返せない差が生まれてしまうのです。
繰り返しになりますが、受験には基本的に逆転合格はありません。ドラマチックな逆転合格は、数十人に一人くらいの割合で、ドラマのようにぽんぽんと合格するようなことは起こらないのです。
したがって、「冬の季節をどう乗り切るのか」よりも、「冬までをどう過ごすのか」が大きな意味を持ちます。
高校受験のよくある質問に現役講師が本音でアンサー
ここからは、高校受験において保護者や生徒からよくある質問に対して、現役のオンライン家庭教師目線で「本音で」アンサーしていきます。
Q:塾って行った方がいいんでしょうか?
結論から言えば、「行っても行かなくてもどちらでも良い」です。
良い塾が見つかれば良いですが、塾で働いていた経験を踏まえると、行く意味のある塾とそうでない塾が世の中には存在するため、これを見極めることがとても大切。
そのために知っておくべき情報を以下の記事にまとめておいたので、気になる方は参考にしてみてください。
Q:各教科の勉強方法が知りたい
受験勉強を進める上では、各教科の勉強方法について知っておく必要があります。
しかし、科目ごとにかなり深い知識が要求されますし、人それぞれの部分もあるので、勉強方法というよりは「使う問題集、参考書」に注目することをおすすめします。
以下の記事にて、高校受験におすすめの問題集を現役講師目線で解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
Q:中1、中2の段階でやるべきことはありますか?
中1、中2の段階からやっておくべきことを知っておきたい方もいると思います。
いくらでもやっておくべきことはありますが、結局のところ「学校の授業、テストをしっかり消化していく」ことが最も重要です。
授業や定期テストを大切にしていけば、自ずと高校受験に必要な知識や実力は身に付きますし、内申点も向上していくからです。
そして、学校の授業や定期テストを大切にするには、「予習と復習」に目を向ける必要があります。以下の記事で、「予習と復習の方法とおすすめ問題集」について解説しているので、もしよろしければ参考にしてみてください。
Q:部活と勉強の両立のコツはありますか?
中学生は部活と勉強の両立が非常に難しく、よく相談をいただくテーマでもあります。
両立するための具体的なコツや方法は以下の5点になります。
- 「両立が難しい」ことを認めてしまう
- 部活と勉強以外の疲労を「最小限」にする
- 「効率的」に学習を進める
- 「自分に合った場所」で勉強する
- 「ルーティン化」する
これらについてわかりやすく解説している、以下の記事も参考にしてみてください。
Q:公立と私立はどっちがいいんでしょうか?
高校進学を考えている方の中には、公立と私立のどちらにするべきなのかを迷っている方もいると思います。
これはもちろん、学校による部分が大きいです。学区内に評判の良い私立高校があれば私立でも良いですが、公立高校へと進学し、
「大学進学以降の教育資金を温存しておく」
という戦略を取るのも選択肢の1つ。
一方で、自治体にもよりますが、最近は私立高校へと通う場合の学費などを援助する制度も充実してきているので、昔ほど公立と私立の金銭事情は差がなくなってきているのも事実です。
「基本は公立、良い選択肢があれば私立」のように考えておくと、柔軟に進学先を検討できますよ。
Q:中3になったけど何をすればいいの?
中3になったらやるべきことは、「適切な問題集を買って進めていく」ことを第一路線に考えましょう。
そして、もし問題集を自力で進めていけるなら、塾や家庭教師などの教育サービスはそれほど必要ではないかもしれません。自立性を高める上でも、独学の価値は非常に高いです。
一方で、「勉強習慣がないから問題集が進まない」「わからないところが多すぎて1人では進められない」といった場合は、塾や家庭教師が選択肢に入ってきます。
塾と家庭教師のどちらが良いかはケースバイケースですが、筆者の経験に基づくと、家庭教師の方が無難です。中学生なら塾と家庭教師の料金的な差もあまりないので、可能ならば家庭教師がおすすめ。
その理由を解説している、以下の記事も参考にしてみてください。
Q:学校の勉強は受験に役立つのでしょうか?
講師として働いていると、「学校の勉強は受験の役に立たないから意味がない」といった話を生徒、保護者から耳にする機会があります。
「学校の先生、授業の質があまりにも低い」「学校のレベルが明らかに合っていない」ような特別なケースを除き、大半の場合で「学校の授業は受験の役に立ちます」。
高校受験の問題は大学受験のような専門性、独自性はほとんどなく、あくまで「学校で習ったことのまとめ」に過ぎません。
したがって、変に難しいことをせず、まずは学校の授業や定期テストをしっかりこなしていくことを考えてください。
まとめ
高校受験がどんな感じなのか、事前に知っておくことでさまざまなことにも慌てずに対応することができます。
現在の親世代の頃とは事情が変わってきている部分もあるため、記事の情報を参考にしつつ、できるだけ早めに、受験に対して対策を進めていきましょう。
対策を進めるタイミングが早ければ早いほど、受験で有利になり、結果的により良い未来が築けます。