- 高校受験の過去問は、いつから始めればいいの?
- 周りより始めるのが遅いと、受験に間に合わない?
- 過去問を買ったものの、いつから、どう使えばいいかわからない
高校受験が近づくと、「そろそろ過去問を解かなければ」と気になり始めるものです。
ただ、周りが始めている様子を見ると、わが子はまだ準備ができていないのではないかと焦ってしまいますよね。
この記事では、毎年高校受験生を担当している現役講師の視点で、過去問を始める時期の目安と、日々の指導で実践している使い方をお伝えします。

高校受験が近づくと、「そろそろ過去問を解かなければ」と気になり始めるものです。
ただ、周りが始めている様子を見ると、わが子はまだ準備ができていないのではないかと焦ってしまいますよね。
この記事では、毎年高校受験生を担当している現役講師の視点で、過去問を始める時期の目安と、日々の指導で実践している使い方をお伝えします。

まず大切な結論からですが、過去問を始める時期は、受ける高校や生徒の学習状況によって変わります。
ただし、これはすべての生徒に当てはまる締め切りではありません。
「もうその時期を過ぎている」と慌てず、今の状況から取り組めるように考えていきましょう。
公立高校を受験する生徒には、筆者は11月頃から、遅くとも冬休みには過去問に取り組むようにしています。
志望地域の問題量や出題形式を早めに確認できる。
解きにくかった問題を把握し、冬休みに取り組む内容を考えられる。
11月から取り組むメリットは上記2点。
とはいえ、11月から過去問に取り組むには、10月までに中学全範囲の学習を終えていなければならないので、「理想は11月、現実的には12月」になるといえます。
12月に入ってから始める場合も、遅れを取り戻そうと慌てる必要はありません。

担当生徒のレベル感や志望校にもよりますが、学校に先んじて、こちらのレッスンでは先取りで11月までに全範囲を終わらせることもあります。特に数学は、秋口〜年内に学ぶ「三平方の定理」周辺が確定で入試に出題され、配点も非常に高いため、予習がかなり有効。この辺りを戦略としてどう考えるかを、通塾や家庭教師にサポートしてもらうことが大切です。
私立高校を受験する場合、筆者は10月頃から過去問を始めることを目安にしています。
私立高校の入試は公立より早い時期に行われることが多く、学校ごとの出題に慣れるための時間も必要だからです。
選択式や記述式など、志望校の問題に合った答え方を確認する。
志望校の文章量や問い方に触れ、学校独自の出題に慣れる。
志望校の試験時間と問題量を見比べ、本番の時間感覚をつかむ。
早めに志望校の問題に触れ、出題の癖を知ったうえで、慣れるための対策を進めていきましょう。
試験日や選抜方式は学校ごとに異なるため、募集要項もあわせて確認してください。
たとえば、食塩水の濃度を求める割合の問題。
公立高校ではあまり見かけない問題も、私立高校では出題されることがある。
実際の過去問に触れ、志望校ならではの出題を早めに知っておく。
偏差値65以上のハイレベルな高校を目指す生徒には、筆者は9〜10月頃、場合によっては夏から過去問に取り組ませることもあります(もちろん、学校や進学塾で先取り学習が済んでいる前提)。
早めに取り組む際は、最初の点数だけで合否を判断するのではなく、志望校の問題にどのような準備が必要かを知ることが大切です。
実際の問題に触れ、求められる難度や応用問題の出方をつかむ。
今の段階で解ける問題と、取り組むのが難しい問題を確認する。
苦手な問題や必要な学習を早めに把握し、本番までに取り組む時間を取る。
公立・私立のどちらを受ける場合も、本人の学習状況に合わせて始める時期を考えましょう。

3パターン解説しましたが、あくまで目安です。筆者としても、11月から解き始める予定が、色々とずれ込んでしまうことも珍しくありません。「遅くとも年内に」を合言葉に、焦らず、生徒のペースを尊重しながら、指導を進めることを心がけています。

過去問は、今の点数だけを見て落ち込むためのものではありません。
実際の入試問題に触れ、出題の雰囲気をつかみながら、間違えた問題を復習するために使っていきます。
筆者が普段の指導で実践しているのは、次の3STEPです。
過去問を解くときは、まず志望先の試験時間を確認し、本番を想定して取り組みます。
筆者が大切にしているのは、過去問を気軽な練習として流すのではなく、本番を意識して解くことです。
最初の点数だけで判断するのではなく、問題の量や時間の感覚をつかむために取り組んでみてください。
制限時間が来たとき、まだ解き終わっていなければ、そこでやめずに残りの問題にも取り組みます。
本番と同じ時間の中で、どこまで取り組めたかを記録する。
時間を気にせず最後まで解き、時間内に解いた問題と区別する。
筆者は、時間内に解いた問題と、時間外に解いた問題を区別して指導しています。
時間内に終わらなかったとしても、今の段階で本番を想定して取り組んだこと自体が、入試の時間感覚を知る一歩です。
採点したら、解いた問題すべてではなく、間違えた問題に必ず印をつけておきます。
解答を確認し、間違えた問題を後から見つけられるようにする。
本番を想定して過去問を解き、間違えた問題の記録を残す。
取り組む年度をひと通り解き終えたら、間違えた問題を2〜3周復習する。
これは筆者が普段の指導で取り入れている方法です。
初めて解いたときの点数にとらわれず、解き終えた過去問を次の復習につなげていきましょう。

高校受験の過去問は、志望先に合わせて確認先や問題集を選びましょう。
本番の雰囲気をつかむために、まずは自分が受ける都道府県や高校の過去問を確認しましょう。
過去問は購入するだけでなく、公立高校は都道府県、私立高校は学校が問題を公開している場合があり、無料で閲覧できます。
公開の有無や収録年度は、都道府県や学校によって異なります。
たとえば東京都教育委員会は、令和8年度の都立高校入試の学力検査問題と正答表を掲載しています。
出典:令和8年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表|東京都教育委員会
ただし、公開されている過去問は、正答が掲載されていても解説が付いていない場合があります。
間違えた理由を自分で確認しながら復習するには、解説付きの問題集が便利です。
したがって、基本的には各都道府県、私立高校の入試問題を掲載している問題集を購入しましょう。

公立の過去問集の個人的イチオシは、こちらの「黒黄」が目印の「東京学参」さんです。解説の質が安定していて、さらに47都道府県すべて用意してくれているので、オンライン家庭教師目線、とても助かります。
※ 価格・在庫状況は各通販サイトの最新情報をご確認ください。
問題数と試験時間を見比べ、時間管理がどれくらいシビアかを確認。
標準的な問題が中心か、独特な問題が出題されるかを確認。
基礎を身につけていれば得点しやすい問題の割合と配点を確認。どの問題を確実に取るべきかを見極める。
公立高校を受験する場合は、自分が受ける都道府県だけでなく、全国の公立高校入試を収録した問題集も活用できます。
鉄板となるのが下記の書籍。

「なぜ全国版?」と思われるかもしれませんが、高校入試は大学入試と比べて出題範囲が狭いため、出題バリエーションが実はかなり狭いんですよね。
特に公立問題は顕著で、例えば千葉県を受験するとしても、愛知県だったり、鹿児島県だったりの入試問題を解くことでかなりトレーニングになります(とはいえ、下記のように、ある程度地理的に近い地域の問題を優先的に解くべきですが)。
千葉と埼玉、大阪と京都のように、志望地域と近いエリアの問題を優先。
志望地域以外の公立高校入試問題も使い、さまざまな出題パターンに触れる。
このように、全国版は、公立高校入試の問題演習の幅を広げる選択肢になるため、自分の地域の過去問に加えて、購入をおすすめします。

公立入試のあらゆる問題バリエーションに対応できるので、公立が本命の生徒には、全教科で購入をお願いしています!それくらい即戦力の、スタメン問題集です。
※ 価格・在庫状況は各通販サイトの最新情報をご確認ください。

高校受験の過去問は、周りと始める時期を比べるより、自分の状況に合わせて取り組むことが大切です。
本番を想定して時間を計り、時間内と時間外に解いた問題を分けながら、間違えた問題を後から復習していきましょう。
最初の点数に焦らず、入試の問題に慣れるための一歩として、過去問を開いてみてください。